Siegfried
3 Aufzug
"Serlige Öde auf sonniger Höh'!"〜
Götterdämmerung
3 Aufzug
Trauermarsch〜
Bayreuth
(rec.1957 L)
ARKADIA/4 CDMP 443(Italy)4CDs
ARKADIA/4 CDMP 443(Italy)4CDs
ARKADIAの1958年盤「ニーベルングの指環」全曲盤に、「ジークフリート」と「神々の黄昏」1957年の録音がボーナストラックとして入っている。GOLDEN MELODRAM、日本コロンビア、キング・セヴンシーズ、Music & Artsのそれぞれの全曲盤と録音が違うのかと思っていたら同じだった(^^;。GOLDEN MELODRAM盤以外、原テープが同じなので、それぞれと言っても、3つのセットは1種類の音源だが。
まず、「ジークフリート」から、第3幕第3場から"Serlige Öde auf sonniger Höh'!(陽光を浴びた高みの至福の荒れ地だ!)"から第3幕の最後まで、「神々の黄昏」では「葬送行進曲」から最後までが収録されている。聞きにくい音ではないが、GOLDEN MELODRAM盤のリアルな音を聞いてしまうと、ARKADIA盤はナローレンジで帯域は狭い。「神々の黄昏」では元々あるホールトーンにエコーを付加したのか、ステレオプレゼンスがある。ただし、音としてはかなり悪く、GOLDEN MELODRAM盤のえぐり込むような迫力は獲得できていない。
"Mime hieß ein mürrischer Zwerg"〜
Bayreuth
(rec.1951 L)
WING/WCD-53(Japan)
TESTAMENTが1951年の「神々の黄昏」全曲をリリースするまで、1951年の「ニーベルングの指環」からの抜粋はCDではWING盤しかなかった。4つのラックに分かれてはいるが、第3幕第2場の"Mime hieß ein mürrischer Zwerg(ミーメという名の気難しいこびとがいた)"から第3幕最後までが収録されている。
低域はかなりボンついた音で低域は豊かだが(リアルな低域ではない)、高域はほとんど聞こえてこない。低域にゴーっというノイズが絶え間なく入っている。さらに、最初に収録されている"Mime hieß ein mürrischer Zwerg(ミーメという名の気難しいこびとがいた)"で、テープに編集ミスか何かあったのか、別の録音が流れたりして少し混乱する。音はお世辞にもいいとは言えない。DECCA-TELDECの音が当時現実化していなかった事情を考えると、エアチェックか、一部だけ流出したものをエアチェックしたかだと思うが、かなり貧弱な音だ。LP特有の周回するパチパチノイズか劣化したテープのノイズが聞こえる箇所があるので、そのようなエアチェック音源をLPにした海賊盤かプライヴェート盤が元かも知れない。ゴーとなる重低域はサーフェスノイズか(^^;。 最終場面ではさらに緩いワウフラッターがかかっており、船酔いに似た気分も味わえる(^^;;;;。
一瞬膝録りかな、とも思ったが、カセットの開発は当たり前のごとくかなり後の時期で、オープンリールの携帯用デッキ(デンスケと言う)はあったとは思うが、なかなかそのような録音とは考えにくい。
なお、最後のハーゲンの"Zurück vom Ring!(指環に触れるな!)"はやっぱり聞こえてこなかった。
TESTAMENTから、目の覚めるような音での全曲録音が出てしまったため、存在意義が薄れてしまったCDと言えるだろう。
参考文献
オペラ対訳ライブラリ「ワーグナー ニーベルングの指環」下 高辻知義訳 音楽之友社
スタンダード・オペラ鑑賞ブック 4 「ドイツ・オペラ」下「ニーベルングの指環」 吉田 真著 音楽之友社
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