クナを聞く 第151回

ヨハネス・ブラームス3−1 交響曲第4番
 クナのブラームス:交響曲第4番の記録は現在のところ、近接した1952年と1953年2種類の録音が確認できた。
 Hans Knappertsbusch Concert Registerで確認できたクナの演奏記録は以下である。
 Hnas Knappertsbusch Concert Registerで確認できるブラームスの交響曲の演奏回数を調べると、第1番が極端に少なくて5回、第2番が23回、第3番が57回、第4番が17回となる。もっとも、クナの若い頃、第2次大戦中、戦後の早い時期の記録には演奏記録が残っていなかったり、曲目が分からないものもある。全演奏記録というわけには残念ながら行かない。
 また、通常のコンサートでは同じ曲目を同じシリーズでということも多々あるし、ウィーン・フィルとの定期演奏会のように1回はゲネプロ、1回が本公演というようなこともあるので、一概にクナはブラームスの交響曲を何回振ったかということはナンセンスなようでもある。
 ただ、やはり各交響曲にかける想いの強弱は現れていて、その生涯の最後まで演奏した第3番や第2番とは異なり、第4番は1953年5月8日を最後にクナのレパートリーから消えている。第1番のように、1947年4月20日で早々とレパートリーから消えた第1番に比べれば、まだかなり指揮をしていたことになるが、クナは第4番がそれほど得意ではなかったのだろうか?
 面白いのはフルトヴェングラーとの対比で、フルトヴェングラーの演奏会記録は確認できなかったが、フルトヴェングラー劇場で残されている録音でリリースされたものを確認すると、第1番が11種類と最も多く、次いで第4番が6種類、第2番が4種類、第3番が3種類だった。クナとフルトヴェングラーの同じブラームスでも交響曲によってそのコミットしている差が現れていて面白い。…ただそれだけの話だが…。
 クナの演奏記録を見ていて際立つのは、1945年8月17日からのドイツ敗戦後の指揮記録で、メンデルスゾーン:「静かな海と楽しい航海」、シューマン:交響曲第4番、ブラームス:交響曲第4番を3日間に渡って指揮していることだ。ドイツ敗戦という自身をも巻き込まれていた大きな出来事の中で、その選曲には意味があったのだろうか?
 8月19日以降も、9月16日まで敗戦記念のようなコンサートは続く。クナはスメタナ、チャイコフスキー、ベートーヴェン、ウェーバー、ブラームス、ハイドンを指揮したらしいが、8月17日から19日までの3日間のようには細かな曲目は伝わってない。クナは連合国側から9月16日で演奏活動を禁止され、非ナチ化裁判にかけられる。そこから再度復活するのは1947年1月22日バンベルク交響楽団とのコンサートだった。

 クナによるブラームス:交響曲第4番は、その演奏史の最後の方の1952年と1953年2回の演奏記録を現在聞けるわけだが、他にもテープが残っている可能性はある。首を長くして待つことにしよう。
 で、ブラームス:交響曲第4番の初回は、手持ちCDの整理。抜けているものがあったら、メールくださいm(_ _)m。

1952/12/12 Bremer Philharmonisches Staatsorchester

ARPCD 0123
DR910006-2
LS 1012
TAH 216
Archipel/ARPCD 0123(Germany)
Disques Refrain/DR910006-2(Canada?Japan?)
Living Stage/LS 1012(Italy)2CDs
Tahra/TAH 216(France)

1953/5/8 Kölner Rundfunk Sinfonie-Orchester

ARLA98-A102
LV 929/30
GM 4.0039
KICC-2023
URN 22-238 SH 948
SEDR-2019
Arlecchino/ARLA98-A102(Italy)5CDs
Enterprise/LV 929/30(Italy)2CDs
Golden Melodram/GM 4.0039(Italy)4CDs
King Seven Seas/KICC-2023(Japan)
Urania/URN 22-238(Italy)
Originals/SH 948(Italy)
Serenade/SEDR-2019(Japan)
King Seven Seas/K30Y 267が抜けている。