
新しいCDプレーヤー、S.M.S.L PL200でどんな音がするのか、いろいろなCDを聞いているが、前回のケルテスと同じDECCA国内盤でアンドラーシュ・シフのバッハ:パルティータ。
シフはECMにもパルティータを再録音しているが、これは1983年録音の旧盤。
ただし、このCDはキング・レコード盤ではなく日本のポリドール盤のCD。
考えたら、大手のDG、DECCA、PHILIPSは、みんなさすらいのレーベルになってしまったんだな。
パルティータはグレン・グールド盤がやはり好きでよく聞くが、案外、このシフ盤もCDプレーヤーに入ることが多い。
グールド盤は、なんだか自分で肩ひじ張って聞いているような気がして、シフ盤の方が多少は気を楽にして聞けるからか。
S.M.S.L PL200で聞くピアノ独奏も素敵だ。
今回はスピーカーで聞いたが、なによりホールエコーが気持ちよく響き、シフの自然体のピアノと相まって、ゆったりとした気分で聞いていられる。
ピアノはベーゼンドルファーだろうか?
アンプはLUXMAN L-540と言うロートルだし(それでも設計者にオーバーホールしてもらえるという運のよいアンプだが)、スピーカーはWharfedale Dimond225にスーパーツイーターを載せた廉価版。
それが狭いパソコン部屋では結構いい音で鳴る。
小生はドンシャリも、帯域を例えば人の声(別に他の楽器でもいいが)に合わせてしまったような、偏ったバランスの音は好きではないが、自然な音なら大抵はOK。
要は、聞いていて疲れないバランス。
S.M.S.L PL200は大変良い。
長い間使っていたAccuphase DP-70も非常に優れたCDプレーヤーだったが、それに勝るとも劣らない。
そう言えば、5種類か6種類のCDプレーヤーをSTAXのイヤースピーカーシステムに直接繋ぎ、音を聞き比べたことがあったが、その音の違いに愕然としたっけ。
たぶん、CDプレーヤーの内部配線というか、信号の出口までの設計と配線のセンスの問題だろうと思う。
「CDプレーヤーって、どれも同じ音なんじゃないの?デジタルだし...」と思っている人は大間違い。
機種によって音は全くと言っていいほど異なる。
S.M.S.L PL200は今のところ合格。
後は耐久性だな。
