
アクサンチュス(accentus)はフランスのnaiveというレーベルでキング・インターナショナル扱いのCDだったが、これも入手しにくくなっているのか。
まあ、サブスクで聞けるだろうが。
非常に優秀な室内合唱団で、「transcriptions」は文字通り管弦楽や独唱曲などの楽曲をア・カペラの室内合唱に置き換えて歌っている。
2001年の録音。
サミュエル・バーバー:「弦楽のためのアダージョ」や、マーラー:交響曲第5番第4楽章「アダージェット」から始まり、素敵な楽曲が詰まっている。
実はこのCD、今までのCDプレーヤーでは音的に再生がなかなかうまく行かず、売りに出していたのに売れず、そのまま手元に残ってしまったCDなのだ。
ところが、S.M.S.L PL200では音の破綻もなく、見事に再生する。
特に高域でひりつくような感じがなくなり、どこまでも伸びるような高域が聞ける。
また、合唱では音が混濁することがままあるが、それも解消されて聞こえる。
天国的に美しい楽曲もあり、今となっては、これはむしろ売れなくて良かったのかなと思ったりして...。
マーラーの楽曲では、「アダージェット」の他にもう1曲、「私はこの世に忘れられ」が入っているが、陶酔するような素晴らしさだ。
「transcriptions」はもう1枚出ていて、「transcriptions 2」と言うのもある。
2は少し趣が異なる。
voces8と言うイギリスの室内合唱団に「WINTER」という、ア・カペラのこれまた素敵なCDがあるが、これから冬に向かい、暖かくした部屋でこういう緩やかな室内合唱団の録音は、聞くのがとっても楽しみなCDだともいえる。
