ヘブラー(Pf) モーツァルト:後期ピアノ協奏曲集を聞く

たまにモーツァルト:ピアノ協奏曲を聞きたくなる時がある。
ところが始末が良過ぎて、いろいろあったはずのCDが見つからない。
LPであれこれ買い直したので、みんな処分してしまったのか(^^;。
全集と言えるものは、イングリット・ヘブラーのドデカボックスに含まれているCDしか見当たらない。
ピアノ・ソナタはあれこれあるんだけど。
で、仕方がないからドデカボックスを引っ張り出して、モーツァルト:ピアノ協奏曲を探す。
58枚組だし、CDの背表紙の字が小さくて、第23番の入っているCDはどれだ?と探すのに苦労をする。
すると、CD36から38の3枚組に入っていた。
画像のジャケットはそのボックスのCD36から38のもの。
現在の発売元レーベルはDECCAになっているが、確かPHILIPSのはずと思ったら、中のジャケットについているマークはちゃんとPHILIPSだった。
で、第22番から聞き始めると...あれ?なんだか響きが重い。
高域が頭打ちで、低域がこもったような音で少し出過ぎる。
PHILIPSのイコライジングカーブはRIAAでよかったんだっけ?と思っていたら違った。
AurorasoundのRIAA反転コンバーターからBAKOON PRODUCTSのカーブ可変式フォノイコを通して聞いてみると、なんとDECCAカーブ(ffrr)でそれらしい音になる。
最近のCDで、しかも1960年代中期から後半の録音だぜ?と思っても、DECCAカーブの方が自然に聞こえるから仕方がない。
それで、3枚のCDを聞く。
ところがまたまた問題。
3枚のCDは指揮者を変えて録音時期も異なるのだが(オーケストラは同じ)、1960年代中期はffrrなのだが、1960年代後期に録音されたものはRIAAの方が聞きやすいのだ。
ありゃま、曲によって聞きやすくなるイコライジングカーブが違うのか?
そこに気が付いてよかった。
面倒だけど。
以前、モーツァルトのピアノ協奏曲全集は、バレンボイムの新旧やアンダ、ペライヤやその他にも全集が家にあったように記憶しているが、ヘブラー盤もなかなかに素晴らしい。
これでいいや、と言う感じ。
CDのイコライジングカーブに関しては、実は最近似たような経験をしていて、ドデカボックスをいろいろとリリースしていたVENIAS(今もしているのかな?)のポ-ル・パレー全集がそうで、1枚目のイベール:「寄港地」やラヴェルを聞いてみたが、音に元気がない。
死んだ魚の目を見ているみたい。
で、調べるとMERCURYのイコライジングカーブは、ステレオではあっても1950年代後半の録音が多く、AESだったのではないかというログがあった。
じゃ、AESで聞いてみようとイコライジングカーブを変えると...音が活き活きと弾むようになった。
基本、イコライジングカーブはレコードの製造段階で施される技術のはずだが、CDでもイコライジングカーブを変えると、音が場合によっては(古い録音の場合は特に)、いい方向に変わる。
まあ、LPやCDは「製造工程を考えると、そんなことは絶対にありえない。イコライジングカーブが多少問題になるのは古いモノラルのレコードだけだ」信仰の持ち主の方もおられるので(その方が多いか(^^;、おいら異端)、聞き手の好みということで...。

タイトルとURLをコピーしました