アンドレ・クリュイタンス ラヴェル管弦楽曲集のLPを聞く

小生はラヴェル:「マ・メール・ロワ」がことのほか好きで、「マ・メール・ロワ」が収録されているLPやCDを見ると、いそいそと買ってしまうという時期があった。
何種類の「マ・メール・ロワ」を聞いてきたんだろう?
既にどの演奏録音がどう?ということは忘れてしまったが、自分にとって最も好きで、今でもよく聞くのは1種類だけになってしまった。
それは、アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団のEMI盤で、第4集までラヴェル管弦楽曲集が出ていたと記憶しているが、今でもオリジナル盤LPを含めて、数種類のLP(^^;とCDが棚にある。
いろいろな指揮者の「マ・メール・ロワ」を聞いてもなかなか満足できず、またクリュイタンス盤を引っ張り出して聞き直す、ということが多かった。
昨晩、カートリッジのヘッドシェルの接触に問題があり、接点復活剤で修復、何か聞こう...と引っ張り出したのが、フランスEMIのPATHE MARCONI盤で、管弦楽曲集から2枚組に編集した再発盤LPだった。
オリジナル盤も棚にあるが、「PATHE盤、どんなんだったっけ?」と聞いてみる。
1枚目、最初に「マ・メール・ロワ」が収録されていて、ずいぶんと音がいい。
元々が優秀録音だが、LPの音に陶然となって気持ちよくなってしまい、ウツラウツラしながら聞いてしまった。
クリュタンスの指揮は作為感のない、何もやっていないニュートラルな演奏録音のように聞こえるかもしれないが、恐らくこの楽曲の魅力を余すところなく伝えている最高の演奏録音の一つだろう。
クリュイタンスはラヴェルの他、ベルリン・フィル初のステレオ録音となるベートーヴェンの交響曲全集を作ったり、バイロイトでワーグナーのオペラも数多く指揮をしたベルギー出身の指揮者だが、フランス人ではない、ドイツ人でもない、というニュートラルな立場が、さまざまな楽曲で小生などが納得してしまう音楽を作り上げる結果になっているのだろうか?
面白いのは、同じフランス音楽でも、クリュイタンスのラヴェルは素晴らしいのに、ドビュッシーではそれほどでもないというか、録音自体が少ないというところか。
久しぶりにクリュタンスの「マ・メール・ロワ」を聞いて気持ちよくなってしまい、改めてこの演奏録音が好きなんだな、と思い直した次第。

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