
レコード棚をガサゴソ探していると懐かしいLPレコードが出てくる。
CBS/SONYの国内盤がまだブレーズだった頃の、ピエール・ブーレーズ指揮ロンドン交響楽団のベルリオース:幻想交響曲。
確かこれ、幻想交響曲と「レリオ」というベルリオーズの連作を聞くために、2枚組で最初は出たと記憶している。
「レリオ」が一般化しなかったため、幻想交響曲だけがいろいろLPの再発やCDになったのかな?
ブーレーズは後にDGに幻想交響曲を再録音しているが、CBS/SONY盤は、まだブーレーズが尖がっていた頃の録音だった。
実は、小生の幻想交響曲初聞きが、この1967年に録音されたブーレーズ盤だった。
その後、同じような時期に録音された名盤の誉れ高いシャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団盤(録音はこれも1967年)や、だいぶ前に録音されていたクリュイタンス盤も聞いたが、ブーレーズ盤が刷り込みの悲しさ、なかなか他の指揮者の演奏録音に馴染めなかった。
今聞いて考えたら、ブーレーズの旧録音はかなり特殊だったみたいだが、その透徹した管弦楽の音色や、慌てず騒がず、ゆったりとしたテンポが身に染みてしまっていたのだ。
その後、非常に多くの幻想交響曲を聞いてきたが、今回ン十年ぶりかでブーレーズ旧盤のLPを聞き直し、今でも衰えていないその新鮮さに驚いてしまった。
というか、他の指揮者による演奏録音とブーレーズの旧盤は交互に繰り返し聞いて、初めて幻想交響曲の凄みが理解できるのではないとさえ思えた。
CBS/SONYの国内盤LPは、そのシリーズによって非常に音が良くないものもあるが、この「NEW.Best Classics 150」の音は悪くなかった。
イコライジングカーブはRIAAのままで聞いた。